まるで自分の歯

日本のインプラント技術

日本のインプラント技術については、必ずしも高い状態とはいえません。
もちろん全ての歯科医師の技術が低いというわけではありません。
インプラント専門医などは非常に優れた技術でもって治療にあたっている方も多くいるでしょうし、常に最新の研究などを取り入れて優れた成果をあげている医師もいるはずです。
しかし、歯科医師の平均ということで見るとぐっと低くなってくることでしょう。

それはなぜかというと、日本ではインプラントはまだまだ一般的ではないからです。

インプラントはヨーロッパで生まれた技術です。
そのため、ヨーロッパ圏内では日本と比較してより気軽にインプラントが行われています。
その分医師もインプラントについてよく知っていますし、技術的にもとても優れているのです。

そういった点では、日本はインプラント後進国と言えます。
主要なインプラントのメーカーも全て海外からやってきたメーカーですし、学会の研究なども断然海外の方が進んでいるのです。
そのため、大切なのは歯科医師が専門知識をいかに身につけていくかということです。

国内で行われていることはというと、日本口腔インプラント学会では専門医・指導医の認定制度を設けて客観的にインプラントの知識や技術を示せるようにしています。
こうした認定を受けるためには、ある程度の学習期間と経験が必要になってきますので、専門医として確実にステップアップしていけるというわけです。

こうしたことを見ていくと、日本のインプラント技術はまだまだ発展途中ということができます。
手術の技術や知識について大きな差があり、歯科医師の実力によって成否が分かれてしまうというのはそのことの現われと言えるでしょう。

これから大切になっていくことは、インプラントの技術をいかに全体に普及させてその技術をより高度なものにしていくのか、ということと考えられます。
そのためには、歯科医師を育成する大学のカリキュラムなども考え直さなければいけないのかもしれません。
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